製造プロセス
鋳込の石膏型
TAKASUKE
常滑焼急須は、高資陶苑二代目喜多氏によってデザイン設計され常滑市内の石膏型メーカーによって型を製作。
胴、口、手、蓋、つまみ、茶こしの6パーツからなる。パーツごとに石膏型があり、職人の手によってつくられる。
陶製の茶こし
TAKASUKE用に設計された陶製茶こしは、専用の機械でひとつひとつ手動プレスされ、品質点検も厳しく行われる。*朱の土は朱泥用の茶こし
流し込み
土と水を混ぜ、長い時間をかけて撹拌させた泥漿(でいしょう)を石膏型に流し込む。
珪石や長石などを含んだ土は、焼成することで炻器(せっき)として焼締まり、施釉しなくとも水が漏ることはない。
土の層を生成
石膏に水分を吸収させて、土の層を生成する。季節や天候によって温度や湿度が異なるため、都度調整される。
排 泥
石膏の内側に規定の粘土厚ができたら余分な泥漿を排土する。排土した泥漿は粘度を調整して再利用される。
離 型
ある程度乾燥させたのち、壊れないように注意しながら型から外す。
バリ取り・組み立て
さらに乾燥させた後、バリ取りや削りを施し形状を整える。蓋とつまみをノタで接着。
組み立て・仕上げ・検品
胴・口・手・茶こしをバランスを見ながらノタで接着。急須の口の先端は、液だれしないように整える。
チャラ掛け・焼成などをして完成
電気窯で焼成。shiroは表面にチャラを塗布。チャラとはガラス質の釉薬とは異なり常滑焼特有の化粧土を意味し、焼成前に塗布したり噴いたりすることで土本来の風合いを損なうことなく仕上げられる。
最後に品質を点検し、梱包され出荷される。